2011年7月1日

石炭炉制作 第2回

本日、石炭炉制作2日目です。
早朝から制作開始。今日も暑くなりそうです。

まずは、前回仮溶接したところを本溶接します。

今回の作業で、本当に溶接の難しさを痛感しました。
私は、今まで作品を作る時には、酸素とアセチレンを使ったガス溶接やアーク溶接(電気)の中でもアルゴンガス(不活性ガス)を使ったTIG溶接を使っていました。
それらならある程度の経験もあり、慣れているのですが、今回の炉制作に使うのが、ほぼ経験のない手棒溶接(被覆アーク溶接)です。
手棒溶接は、聞き慣れない専門用語を省いて簡単に言いますと、溶接棒と材料の間に電気の火花(アーク)を飛ばし熱を発生させて、鉄が溶けてくっつく。
そして鉄を安定して溶かすのにガスを使わずに、フラックスという薬剤が溶接棒にコーティングされているものをつかいます。

理屈は単純そうなのですが、今回始めてなのもあり、すごくビート(溶接の足跡みたいなもの)がキレイになりません。
練習が本番。むしろ本番で練習・・・
ものすごい試練でした。
精神状態が乱れるとビートも乱れます。
何度も深呼吸して溶接しました。

さらに、溶接する箇所を下にしないと溶接できないので、炉を作業台の上でクルクル回転させなくてはなりません。
一人ではできない重さなので、彼氏さんに手伝ってもらいながら、動かしました。なかなか神経を使いました。

今日は平田さんの都合で作業は2時で終了。
溶接による歪みを修正する事が仕事の大部分を占めていたので、今日の最終的な出来上がりの見た目はそんなに変化が無くてもものすごく疲れた一日でした。

次回までに溶接のイメージトレーニングをしておきます。