2011年7月28日

石炭炉制作 第10回

本日、石炭炉制作10日目となりました。

本日は、大学の後輩の安部田そらのさんが始めて鍛治ふいごに遊びにきました。平田さんに色々おそわりながら鉄をたたいてました。

私たちは炉の続きです。
ふと炉を見てみると、一面だけ色が塗ってありました。
平田さんが、その塗料を鉄に塗るとどういう感じになるか、試してみたらしいです。

まずは縦のアングルを切ります。
フードの形は台形なので角も斜めに切っていきます。

次に溶接で仮付けして、本付け。

溶接が少しづつ上手くなってきました。
イメージトレーニングの賜物です。

溶接のビートをきれいにグラインダーで削りとり、枠の完成。

炉に乗せてみました。

次に鉄板を枠にぴったり入るサイズに切っていきます。

このとき使ったのがニブラー。
初めて使ったのですが、なかなかおもしろい道具でした。
切りくずが切った爪みたいな形になります。

本日は鉄板を4枚切り終え所で終了です。

このあと予定ではスペイン料理のお店でフラメンコを見るはずだったのですが、流れてしまったので、その代わりに平田さんがたくさんの料理を作ってくださいました。


うちから持参した彼氏さんのご実家で採れたジャガイモを使ったスペイン風オムレツ。生ハムやオリーブ、アンチョビの乗ったバケット。さらにうちから持参した、おにぎりに、キュウリの浅漬け。ワインにビール。

オムレツがシンプルでふわふわでとてもおいしかったです!!

このあとで私が大学で鍛造を教わった河合先生とアイアンバナナの宮下さんが途中参加。

外国の鍛造のお話や鍛接(金属と金属を熱と圧力で付ける技術。ダマスカスなど)のお話と実演(!?)でとても勉強になりました。

平田さん、ごちそうさまでた!!

2011年7月26日

石炭炉制作 第9回

本日、石炭炉制作9日目となりました。

本日は送風機の部分を作る予定でしたが、材料を問い合わせている途中のため、フード部分を進めました。

先日角度を75°にしたフードの下の部分のアングル材をもう少し修正していきます。
次に天井部分にあたるアングルを114°に広げます。
広げるのは冷間でできました。

それぞれのアングルの両端をグラインダーで45°に切っていきます。



溶接で仮止めします。


歪みを直して、底と天井の骨組みができました。


次に縦のアングルをクランプで仮固定します。

大体の形がイメージできるようになりました。
ですが、図面より少し高いので、縦のアングルを調整のため切ります。本日は切る所をケガいて終了です。

少しずつです。

2011年7月22日

石炭炉制作 第8回

本日、石炭炉制作8日目となりました。

この日は午後から予定が入っていたので、いつもより早起きして8時半には作業を始めさせてもらいました。
(平田さんはいつも朝5時には起きて、6時には工房で作業されてます。いや、もっと早いかも・・・)

前回のリベットの残りをカシメていきます。

ついにリベットが全部着きました!!

次にリベットの形をハンマーで叩いて整えていきます。
↓ビフォー

↓アフター
この時に、緩んでいるリベットもカシメ直していきます。

大仏様の螺髪のようです。

次に、外した底の鉄板を戻します。
リベットや溶接の痕が干渉してそのまでは入らないので、その部分を計算してグラインダーで削りとります。

ピッタリ入りました。


溶接で固定します。
石炭炉の中で1番錆びやすいのがこの鉄板だそうです。
なので交換する事を考慮して点付けで軽く溶接するのがポイントです。

今日はここまでで終了しました。

後はブロアー関係(石炭への送風機の部分)の取り付けです!
それができたら本体が完成します!

早くできないかなぁ…

2011年7月19日

石炭炉制作 第7回

本日、石炭炉制作7日目となりました。

この日は、残りの4枚の補強板を完成させる予定です。
補強板1枚に対してリベットが14個。
14個×4枚=48個必要です。

工程は今までと同じです。
なのでとてもスムーズに進みました。

グラインダーと手ヤスリで角を削ります。

前回までは穴の位置を測りながら決めていたので、時間がかかってしまっていました。今回は作業時間を短縮するために、あらかじめ設計図をCADで描いていきました。補強板を実際に仮付けした際の基準線を基にプリントアウトしてきた紙を貼り付けてセンターポンチ打つだけにしてきました。
うまくいきました。

ポンチを打ち終わりました。

2箇所だけドリルで穴をあけます。
3~5mmのした穴をあけてから8.1mmの穴をあけます。

リベットをカシメます。

残りの穴をあけていきます。
まず、下穴です。

次に8.1mmの穴をあけます。

リベットをカシメていきます。

この日はここまでで終了です。
全部カシメるには体力と時間が足りませんでした。

離れて見ると、完成している風に見えてきました!あと少しです!

本日のデザート。
平田さん、いつもごちそうさまです。


7月18日で“イッテンモノプロジェクトvol.7 
「Tシャツと夏」”終了いたしました。
足を運んでくださった方、作品を買ってくださった方誠にありがとうございました。

↓17日のパーティーの様子。

2011年7月16日

イッテンモノ始まりました。

先日告知した、
 “イッテンモノプロジェクトvol.7 「Tシャツと夏」”
いよいよはじまります。

7月16日~18日の三連休です。

新作、作りました。

↓自在キャンドルスタンド。
昔忍者が使っていた龕灯(がんどう)提灯を参考に制作しました。

↓真鍮チャームヘアゴム。他に、骸骨とアボガドがあります。

他にもTシャツとたくさんの金属の小物をつくりました。
ぜひ遊びに来てください!!

2011年7月14日

石炭炉制作 第6回

本日、石炭炉制作6日目となりました。

前回1カ所だけ補強板を取り付けたので、他の補強板も2個のリベットで固定していきます。


これらの補強板をつけるので、
中間のプレート1枚に対してリベットが16個×4枚=64個
1番上のプレート1枚に対してリベットが20個×2枚=40個

計104個を必要になります。
それら全てを、リベットを差し込んで鉄板から5mmほど出たところできります。始めは金鋸を使って手で切っていたのですが、量が多すぎるので、バンドソーを使わせてもらう事になりました。

この日は平田さんの生徒さんが3人いらっしゃっていて、中がいっぱいだったので、私は外で作業する事になりました。

かなり暑い日だったので、平田さんが強い日差しを様々なやり方で遮ってくれました。

素敵な空間でした。そして快適!
時間が進むうちに、太陽の位置が変わるので、ドラム缶植木鉢を移動させて対応しました。

私が切っている間、彼氏さんと平田さんはドリルでリベットと同じ数だけ8.1mmの穴を開けていく作業をしてくれました。ただ、下穴といって、1度サイズの細い3~4mmのドリルで穴を開けてから8.1mmをあけるので、2倍の208個の穴ををあけることになります。


そして、両方の作業がほぼ同時に終り、ついにリベットをカシメ始めます。

量が多いので、全部手でかしめていくのはかなり大変な作業です。なので、平田さんが提案してくれたエアーチゼル(道路工事に使う削岩機の様な機械、強力な打撃力がでる)の先端をリベット用に改造した道具でカシメていきました。

この道具がとても怖い。押さえる力が弱いのか、ビビって腰が引けているのか、あばれてリベット以外の場所を連打。なかなか私がコツをつかめないでいると、エアーツールを使い慣れている彼氏さんがすぐにコツをつかんでいました。

なので、私が大ハンマーで金床担当。彼氏さんがエアーチゼル担当で進めていきました。

この日の変化


まだ1番下の十文字型の補強板の取り付けが残っていますが、リベットをつける事によってかなり完成に近付いたように見えました!


休憩の時に平田さんがアイスとパイナップルとバナナの盛り合わせと冷たくて美味しい梅ジュースを差し入れしてくれました。平田さん本当にご馳走さまでした。



この後は、平田さんが主催の「鍛造を仕事にしている方々が集まって韓国料理で親睦を深める集い」に参加しました。先日鉄粉工場に作業しに来た、川地さんも紹介をかねて駆けつけてくれました。

仕事の先輩のお話しをたくさん聞けてとても楽しいお食事会でした。

2011年7月12日

石炭炉制作 第5回

本日、石炭炉制作5日目となりました。

前回6枚まで作った補強の板の続きです。あと残り4枚です。

設計図はこちら。
入り組んだ形なので、切るのは大変でした。
ギリギリまでハンドシャーで切って、モンキーレンチで挟み、グリグリとちぎるやり方で作りました。

そして手ヤスリで、仕上げ…
…をしているときに手がすべり、作業台とヤスリの先端で左手の小指をつぶして流血してしました。平田さんはバンドエードがないからと、代わりにマスキングテープをくれました。ワイルド過ぎやしませんか…

次は、リベットを打つための穴の位置を設計。


できたら本体にクランプでつけて固定。
最初に全部穴をあけてしまうとズレてしまうので、
2箇所だけ8,1mmの穴をドリルであけてリベットをかしめて固定してから、残りの穴をあけるそうです。

このリベットが8mmもあって太い!
・・・太かったですが意外とあっさりかしめられたのは、力持ちになってきた証拠でしょか・・・

今日は試しに2個だけ打って終了しました。



次回は作業後に鍛造の仕事をされている方々とお食事会です。